通信制高校に文化祭はある?意外と知らない行事の数々を紹介

通信制高校は、年間の登校日数が少なく自宅学習がメインです。そのため、文化祭などの学校行事とは無縁だと思っている人も多いでしょう。しかし、通信制高校ではさまざまな学校行事を実施しています。文化祭はもちろん全日制高校では体験できないような行事まで行われています。

ここでは、通信制高校の学校行事についてご紹介します。

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通信制高校に文化祭などの学校行事はあるのか

基本的に通学することがなく自宅学習がメインの通信制高校は、学校行事とは無縁だと思っている人もいるでしょう。しかし、通信制高校ではさまざまな学校行事が行われています。学校によって取り組みの内容に多少の違いはありますが、全日制高校で一般的に行われている文化祭や体育祭などの行事は、多くの通信制高校でも行っています。

その他、入学式や卒業式、遠足など全日制高校と比較しても違いはないくらい、さまざまな行事が行われています。通信制高校の学校行事の多くは登校日に行われますが、参加するかどうかは自由です。そのため、もともと学校が苦手、人と関わるのが苦手だから通信制高校を選んだ人でも安心。

学校行事に積極的に参加したい人と参加したくない人、両方の希望を叶えてくれるのが通信制高校のメリットです。

通信制高校の文化祭

高校の学校行事において人気のイベントである「文化祭」は、通信制高校でも公立、私立問わず行われるイベントです。内容は全日制高校と同様ですが、規模は小さめの学校が多い傾向にあります。ただし、全国各地にキャンパスがある通信制高校では、複数キャンパスでの同時開催など大規模な文化祭を行っているところも多いです。

文化祭では、食べ物の出店から書道作品や工芸品の展示、またバンドやダンスパフォーマンスのステージ発表も行われます。文化祭には、文化祭実行委員になって積極的に参加することも可能。毎日顔を合わせることがない通信制高校では、文化祭の計画やパフォーマンスの練習など、全日制高校に比べ時間が限られます。

そんな中で、工夫を凝らし計画や練習をすることで、同級生や先生との絆が深まるでしょう。

通信制高校の体育祭

学校行事において文化祭と並ぶ2大イベントのひとつ「体育祭」。通信制高校では、体育祭も多くの学校で行っています。学校によっては運動会と呼ぶところもあり、体育祭の代わりに球技大会を行う学校もあります。体育祭では運動会の花形競技、リレーや短距離走をはじめ、大玉運び、玉入れ、綱引き、障害物競走などが多くの学校で行われます。

通信制高校ではグラウンドがない学校も多く、その場合は体育館で行う場合も。体育館を使用するときは、競技ではなくみんなで楽しめるイベントになる傾向にあります。サッカーやバスケなどを行う球技大会やボウリング大会、スキー・スノーボード体験といった形で実施している学校もあるようです。

また、通信制高校の行事は自由参加のため、参加者が少なく盛り上がりに欠ける可能性があります。そのため、各地に複数のキャンパスがある通信制高校の場合は、一か所に集まって合同で行うこともあります。登校日でも会うことがない、他のキャンパスの人とも交流できるいい機会になるでしょう。

通信高校その他の学校行事

通信制高校では、文化祭や体育祭以外にもさまざまな学校行事を行っています。入学式や卒業式はもちろん、全日制高校では体験できない行事も多くあります。その中でも、インターンシップ(職場体験学習)は、一足早く職場を体験できる学生にとって嬉しい行事のひとつです。

書店やスイーツ店、手芸品店、レジャー施設、百貨店、洋服店、幼稚園など、さまざまな職場を体験できます。さらに、美容師や調理師などの免許が取得できるコースを受講している場合、ヘアサロンや飲食店などコースにあったインターンシップもあります。

すでにやりたいことが決まっている人は、学生のうちから仕事に慣れておけるため将来のイメージができるでしょう。また、全日制高校のように修学旅行に行く学校もあります。修学旅行に保護者も参加できる学校があったり、行き先を生徒の投票によって決める学校があったり、全日制では見られない通信制高校ならではのユニークな行事となっています。

国内だけでなく海外に行くところまであり、修学旅行で海外旅行を初体験する人も多くいます。新しい世界を知り、価値観が変わるような体験もできるでしょう。そして、通信制高校では特別活動としてボランティア活動を行っている学校も多くあります。

ボランティア活動は、介護施設や保育園などを訪問しお手伝いをする学校が多く、音楽系のコースを受講していると訪問先で演奏することもあります。誰かの役に立つ活動を通して、人から感謝される喜びも実感できるでしょう。

このように、全日制高校では実施されない行事も通信制高校では多く行われています。

通信制高校の学校行事は卒業するための単位になる

通信制高校では、定められた教科の単位を修得する必要がありますが、さらに「特別活動」の単位を30単位修得しなければいけません。特別活動の単位は、学校行事への参加やホームルーム活動、生徒会活動などをカウントするのが一般的です。

ホームルーム活動なども単位に含まれるため、すべてが自由参加の学校行事に単位のために参加する必要はないでしょう。しかし、学校行事は同級生や先生と交流できるものが多くあります。そのため、毎日同級生や先生と顔を合わせることがない通信制高校では、学校行事に参加することは単位修得以上のメリットがあります。

自宅学習で孤独になりがちな通信制高校では、学校行事には積極的に参加する方がいいでしょう。

通信制高校だからこそ学校行事を行う意味がある

通信制高校は、全日制高校のように毎日登校して同級生や先生と顔を合わせることがありません。自宅での学習は孤独にもなり、ストレスが溜まることもあるでしょう。だからこそ、通信制高校ではさまざまなイベントを行う必要があります。

同級生や先生と交流ができ、自宅学習でのストレス発散にもなるでしょう。また、通信制高校の生徒は過去にイジメをうけていた人、仕事をしながら通っている人などさまざまな理由で通っています。そのため、同じ悩みを持つ人や境遇にある人と交流できるのはいい励みにもなります。

また学校行事に参加することで、先生との距離も縮められるので、なんでも相談できるような関係性も築けるでしょう。